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東京を守る調節池 — 地下のダムと、豪雨のたびの記録

豪雨のとき、川からあふれるはずだった水を、地下トンネルや公園の地下・地上の広場に 一時的に呑み込む「調節池」(利水ダムと違い、雨のあとは川へ排水して空に戻します。 都内30カ所の過半は公園などを兼ねた地上式です)。 東京都はその実績を豪雨のたびに公表していますが、多くは PDF の中に埋もれています。 このページは都の公表資料を出典つきで整理し、地図とデータで見られるようにしたものです。

91%
台風19号(2019)での環七地下調節池の貯留率
約49万m³を貯留。下流の水位を推定最大1.5m低下、「無ければ溢水の可能性」(都推計)
46万m³
令和8年台風6号(2026)で11調節池が貯めた水量
下流の水位上昇を最大約60cm抑制(神田川・和田見橋)
30+8
都内の調節池30カ所と、別系統の分水路8本
昭和50年代から半世紀近くかけて整備 (下の一覧は位置・諸元を確認できた29施設)

施設マップ — 「浸水予想」とその裏側の「守る施設」

円の大きさ = 貯留容量。クリックで諸元と出典。浸水予想(内水含む・東京都公表)を重ねると「なぜそこに施設があるか」が見えてきます。

※ 調節池・分水路は河川の氾濫(外水)を防ぐ施設です。浸水予想区域図に含まれる「内水氾濫」(下水道の能力超過)のリスクは、調節池があっても残り得ます(川の水位が下がることで排水が効きやすくなる間接効果はあります)。位置未確認の施設(7件)は地図に表示していません(下の一覧表参照)。分水路は線状の水路のため、円は代表点の表示です。

豪雨のたびに、いくら貯めたか — イベント別の実績

すべて東京都建設局の公表資料からの転記。速報値・都の推計値を含みます。

半世紀でどれだけ減ったか — 浸水実績 50 年の年表

東京都の浸水実績データ(1974〜2021)を当サイトが年別集計。棒 = 床上+床下浸水の棟数。 赤の縦線 = 主な調節池の完成年。1981年の 55,720 棟に対し、台風19号(2019)でも 1,008 棟、 2020〜21年は約20棟 — 半世紀の治水投資の効果が実績の縮小として表れています。

※ 記録手法・調査密度は時代により異なるため厳密な比較はできません(傾向の把握用)。 降雨の当たり年・外れ年の影響も大きく、単年の比較ではなく数十年の傾向で見てください。 実績の反映は約5年遅れのため 2026年8月の豪雨は未収録(2027年度以降に反映見込み)。 出典: 東京都建設局 水害リスク情報システム(当サイト集計)。

施設一覧(全29施設)

容量列の確度: A 一次資料(都PDF/ページ)実読 / B 検索裏取り(個別確認推奨)。完成年度はすべて予防保全計画(A)。位置の確度(A-=OSM実マップ等)は地図のクリックで表示。「—」= 未確認(推測で埋めていません)

施設名種別河川容量(m³)完成年度位置

出典と方法

このページの姿勢: 出典を明示し、確認できない値は空欄のまま出します。数字はすべて下記の都公表資料からの転記か、そこから機械的に導ける値のみです。

豪雨は毎回同じではなく、溢水が起きた事例(令和7年9月11日の谷沢川・立会川など)も都資料に記録されています(施設整備が途上の河川や、計画規模を超える局所豪雨では溢水が起き得ます。谷沢川では分水路を整備中)。本ページはそれも含めて転記しています。

データ(JSON): facilities.json / events.json — 出典・確度フィールドつきで再利用できます。