東京・港区の中古マンションは m² あたり 166 万円。大阪・泉南市は 7.4 万円——同じ「中古マンション 1 m²」が、地域で 22 倍 違う。
国交省「不動産情報ライブラリ」の 2024 年の実取引データを集計し、47 都道府県と 424 自治体の m² 単価をスクロールで重ねる。
地図は、各都道府県の 中古マンション m² 単価の中央値。色が明るいほど高い。
頂点は 東京都。1 m² の取引中央値は 94 万円。70 m² なら 6,600 万円——いまの東京で家を買うとは、こういう数字を意味する。
2 位 神奈川県 53 万円/m²、京都府と大阪府はそのうしろ。だが 3 位に滑り込んだのは——沖縄県、46 万円/m²。
観光地として外資・移住者の需要が高く、地価上昇率は全国 1 位の県。京都・大阪より高い 「離島の不動産プレミアム」がここに出ている。
BOTTOM は北東北と中国・四国・近畿西端。
47 位 和歌山県 13.3 万円/m²
46 位 青森県 16.7 万円/m²
45 位 秋田県 17.1 万円/m²
44 位 山梨県 17.8 万円/m² 43 位 徳島県 18.5 万円/m²
最高(東京 94 万)と最低(和歌山 13 万)で 7.1 倍——だがこの数字は、都道府県の 平均 での話。
全国 424 自治体(中古マンション取引 30 件以上)の中央 m² 単価をランキングにすると、TOP 10 は——すべて東京都。
港・渋谷・中央・千代田・新宿・目黒・品川・文京・豊島・台東。東京 23 区のうち、価格高い 10 区が国の TOP 10 を独占している。
ランキングを下からたどると、大阪府の海沿い、愛知の郊外、静岡の観光地、関東の通勤圏外周がぽつぽつ現れる。
最も安いのは 大阪府 泉南市。中古マンション 7.4 万円/m²。70 m² でも 520 万円で買える計算になる。
全国で 1 番高い港区と、1 番安い泉南市の差は 22.4 倍。
同じ 70 m² の中古マンションが、港区では 1 億 1,667 万円、泉南市では 520 万円。同じ国の中で、不動産は同じ商品ではない。
中古マンションの m² 単価は、建物の構造や築年では大きく動かない。動かしているのは 下にある土地——交通、ブランド、商業の集積、外国からの需要。
だからこの地図は、家の値段ではなく、「その土地がどれだけ欲しがられているか」を映している。22.4 倍の格差は、22.4 倍の 欲しがられ方 の格差だ。
次に物件サイトを開くとき、見ているのは家ではなく土地の競争率かもしれない。